job coach

みなさん、はじめまして。パーソルチャレンジの受託サービス事業部・人材支援グループではたらく「田町のジョブコーチ」です。

パーソルチャレンジの特徴
当社ではたらく障害のある社員747名中、精神障害があるメンバーは588名(2022年4月時点)。半数以上が鬱、統合失調症、発達障害などの精神障害というのが当社の大きな特徴だと言えます。
受託サービス事業部とは
パーソルグループ各社から受託した事務業務(PCでの入力作業や封入封函などの軽作業、求人広告制作、人事や経理の事務業務等)を、主に障害がある社員が対応する部署です。
人材支援グループとは
事業部のメンバーに向けた研修や、勤怠安定のための定着支援を行う部署。私は定着支援担当として、主にメンバーとの面談を実施。悩みを聞き、会社で対応できるもの、支援機関にお願いすること、通院を促すことなど「悩みの整理」を行っています。

他社には不思議(?)な、わが社の日常

社外の勉強会や意見交換会に行くと
「そんなに精神に障害がある社員が多くて大丈夫ですか?」
「みんな休みが多くて仕事が回らないのでは?」
「自分たちは精神障害に関する知識がほとんどないから雇用できない」
……などなど、精神に障害がある方の雇用に対して消極的な意見を聞くことがちらほらあります。でもパーソルチャレンジでは、これまでの経験から、ちょっとした配慮があれば一緒にはたらくことは可能だと考えています。

今回はそんな当社が、メンバーの悩みにどのように対応しているか、障害者雇用の現場でよくある風景を例に紹介したいと思います。みなさんの「精神障害者雇用における心配事」の解決に、少しでもつながれば幸いです。

「自分は劣っているかも……」 周りと比べて感じる不安

毎月5名ほどの新たなメンバーを迎える当社。入社直後は、当社の仕事に慣れていただくため、OJTで数種類の業務をみんな一緒に学びます。
そのOJT期間中によくある悩みや心配事、それが「他人との比較」です。

例えば
「タイピングの速度がほかの人より遅い」
「エクセルスキルが一番劣っている」
「手順書の意味が分からず自分だけ何度も質問してしまう」
といった声が、社員からよく出てきます。

周囲の同期社員と自分を比べ、できていないことに強い不安を感じる。「このままやっていけるのだろうか」と将来を心配し、帰宅後メンタルが不安定になる。その結果、翌日から遅刻・早退が始まってしまう……なんてことがあるのです。

「同期と比べて自分は誰よりも作業が遅いんです。自分はここに入るのは間違っていたのかもしれません」
そんな相談をしてくるメンバーに、私たち定着支援担当は、どんな返事をしているでしょう?

悩みを受け取り、強みに気付いてもらう

「他人と比べても仕方ないです。あなたはあなたの良さがあるので、悩まなくても大丈夫!」
なんてことは言いません。逆に、
「それは比べちゃいますよねえ」
「そうですかタイピングが遅いんですね。それは気になりますよねえ」
といったように、まずはその悩みを受け取ります。

人間誰しも他人と比べてしまうもの。「比較するな」と言ってもそれは無理。特に精神障害の方は、自分に対して自信がなくなっているので、どうしても自分の弱いところに目が向いて悩んでしまいます。

だからこそ、まずは悩みを受け取る。そのうえで、
「●●さんは確かにタイピングの練習はもっと必要かも。でも、あなたは接客経験があるから、人との接し方が上手い! 質問のタイミングや表情などは誰よりも優れていますよ」
と、その人の強みを改めてお伝えし、自信を取り戻してもらいます。

強みへの気付きが、やりがいと成長につながる

障害者雇用で大事なのは、「強みを活かしてはたらくこと」。つまり、それぞれが得意技を発揮し、お互いの弱みを補いあえる環境をつくることが重要です。

また、精神障害の方たちは、一つの悩みから発展して自分のすべてを否定することがよくあります。全否定からメンタルダウン。その流れを止めるためにも、「強みに気づいてもらう」ということは有効的だと考えています。

他人と比べて悩んでしまうメンバーに対し、「比べるのはやめよう」と、簡単に言うのはやめましょう。
自分の強みに気付くことができ、その強みを活かしてはたらくことができ、日々のやりがいを見つけ、成長できる。そんな会社を目指して、私たちは日々奮闘しています。

この奮闘の日々を、これから少しずつ紹介できればと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!