Our Message

私たち目指すもの

パーソルグループTOP対談【2021年】

Top Message

障害は個性の一つ。 視野を広げ、一人ひとりが輝く世界へ。

障害のある方とともにはたらくための環境づくりに取り組むパーソルグループ。
その根底にある考えや今後の展開について、
代表取締役社長 CEO 和田孝雄と執行役員 CHRO 美濃啓貴が想いを語り合います。

和田 孝雄

パーソルホールディングス株式会社 代表取締役社長 CEO

1962年11月京都府生まれ。立命館大学法学部法学科卒業後、88年テンプスタッフ(現パーソルテンプスタッフ)入社。08年テンプホールディングス(現パーソルホールディングス)取締役、20年取締役副社長執行役員、21年4月代表取締役社長 CEOに就任。

美濃 啓貴

パーソルホールディングス株式会社 執行役員 CHRO

1976年、東京都出身。1999年、中央大学卒業後、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。2013年より、同社 HITO本部 本部長就任。人事部門の組織改革から、育成、採用、制度の改革を実現し、理念経営を推し進める。2017年、テンプホールディングス(現パーソルホールディングス)執行役員(人事担当)就任。2020年4月より現職。

「はたらいて、笑おう。」に、 障害の有無は関係ありません。

和田私がまずお伝えしたいのは、パーソルが掲げるグループビジョン「はたらいて、笑おう。」に障害の有無は関係ないということです。はたらく意欲のあるすべての方を対象に、仕事の機会を提供する。それが我々の事業の存在意義です。多様性という言葉が社会に浸透して久しいですが、障害もその多様な個性の一つとして捉え、一人ひとりに合ったはたらく場所や機会を提供していくことを考えていきたいですね。

美濃「障害は個性」とはまさにその通りだと思います。つい“精神障害のある方”や“知的障害のある方”と一括りで考えがちですが、障害の特性や度合い、職務適正やはたらく価値観は人それぞれ。パーソルグループではたらいている社員を見ていても、一人ひとりに輝く仕事があるとつくづく感じます

和田これは障害ある方に限らずですが、日頃から、周囲のメンバーがまだ気づいていないその人の良いところを見つけ、褒めていく癖をつけることが大切です。褒められた方は仕事への意欲や誇りが高まるだけでなく、自分を見ていてくれるという安心感や信頼も持てるようになり、組織全体にもいい影響が出ますよね。

美濃その人の個性に着目しながら、その人に合った仕事をいかにつくっていけるかが障害者雇用の鍵ですね。

和田まさにそれこそ、我々が良いお手本として社会をリードしていきたい部分です。企業のお客さまと話していると、既存の事業や職域の中で障害ある方を紹介してほしい、とよく言われます。障害ある方の雇用においては、業務内容や配慮の仕方などに一定の工夫が必要となり、どうしても既存の仕組みで対応したいという気持ちもわかります。
しかし、そこから一歩踏み出し、「一人ひとりがどういった仕事で活躍できるのか」を考えていかなければ障害者雇用は拡大しません。つまり、職域拡大が非常に重要なのです。そのためには業務の細分化やアウトソーシングとの連動といったノウハウが必要ですし、それを提供できることこそ、パーソルグループが障害者雇用領域においてショーケースになり得る強みだと考えています。

障害ある方が安心して長くはたらくために サステナブルな事業へ。

美濃私たちが目指すべきことの一つとして、障害のある方が長くはたらける、サステナブルな事業にしていくことも目標です。支援機関の方やご家族が私たちに期待するのは、事業からパーソルが撤退しないこと。仕事がなくならない安心感があれば、一緒にはたらこうと思ってもらえますし、定着率も高まります。事業として存続していくための利益と長期雇用をじっくり実現していく、持続可能なモデルをつくっていきたいですね。

和田そのためにも、私はパーソルグループの「ファン」をもっともっと増やしていくべきだと考えています。現在、当グループの障害者雇用数は日本国内で5番目の規模(※1)。はたらいている障害のある方の人数は、2,000名(※2)近くにまで増えました。その方々が、「はたらくならパーソルがいいよ、パーソルなら安心だよ」とご家族やお知り合いに勧めたくなったら理想的。今後もはたらく場所やはたらき方の選択肢を拡大し、このネットワークを広げていきます。
※1:2021年6月時点、当社調べ ※2:2021年6月時点

美濃同時に、グループ内のネットワークや連携もさらに強めていきたいですね。というのも、おそらくまだ、自分が「障害のある方とともにはたらいている」という実感を持っていないグループ社員もいると思うのです。でも、実はグループの特例子会社が事務仕事を代行しているおかげで、自分が他の業務に専念できているのかもしれない。グループ内のさまざまな部分を障害のある方々が支えてくれている、その感覚をより多くの社員が持てるといいなと思います。

和田視野を広げる、ということでしょう。先日、社内で「DI & Eを考えるかい」に出席した際、こんな問いかけがありました。「みなさんが考える世間とはどこですか?」と。目から鱗でしたね。少し見方を変えるだけで、パッと世界は広がり、多くの人にとってプラスに作用します。障害を個性と捉えるのも、職域を拡大するのも同じこと。その世界の広げ方を提供することが、我々の役割なのです。
また、パーソルグループ内ではたらいている障害のある社員に対しては、みなさんの仕事がお客さまとのリレーション構築や社内の生産性向上に寄与し、外部からも評価されているということを改めてお伝えしたいですね。障害のある方とともにはたらくことは、パーソルグループにプラスの効果を与え、価値向上に確実につながっています。ぜひ、誇りを持ってほしいと思います。これからも一緒に、「はたらいて、笑おう。」を実現していきましょう。