2021年4⽉に創業10周年を迎えたパーソルエクセルアソシエイツ。⼤阪を拠点に4つの事業を展開し、事業規模・雇⽤者数ともに急成⻑を続けているパーソルグループの特例⼦会社です。この10年の変化と今後に向けての抱負を、事業統括部の寺崎と原がお話します。
寺﨑 洋⼦
パーソルエクセルアソシエイツ株式会社
事業統括部 統括部⻑
原 直裕
パーソルエクセルアソシエイツ株式会社
事業統括部 副統括部⻑
指導者もメンバーもわずか数名からのスタート。
寺﨑パーソルエクセルアソシエイツが創業したのは2011年4⽉。当時は「パナソニックエクセルアソシエイツ株式会社」という社名で、オフィスサービスとクリーンサービスの2事業でスタートしました。翌年には⼤阪府から農地を借りて富⽥林でアグリ事業に着⼿し、⼤阪市内ではノベルティ⽤のお菓⼦を作るパティスリー事業も開始。いずれの事業も、指導者とメンバーをあわせて10名にも満たない規模での始まりでした。
原会社ができたばかりの頃に⽐べると、今は随分と“会社らしく”なったなあと思いますね。最初は障害者雇⽤ということで、業務成果よりも雇⽤を重視している部分もあったのかもしれません。しかしお客様からの発注やご要望が増えるにつれ、いろんなことが仕組化され、はたらくメンバーも成⻑して……会社としての責任感も⾼まっていきました。
寺﨑事業だけでなく、はたらく⼈も10年間で多様になりました。以前はベテランの指導者が中⼼でしたが、現在は20代、30代の指導者も多く採⽤しています。障害の種類としては当初から知的障害の⽅が中⼼ですが、最近では精神障害の⽅の割合も増えていますね。パーソルグループの特例⼦会社の中ではまだまだ⼩規模ですが、それでも来年はメンバー200⼈突破を⽬標にしています。
誰もが成⻑を実感した記念式典。だけど変わらないのは……
寺﨑今年(2022年)の7⽉には、10周年の記念式典を開催しました。本当は昨年度にやりたかったのですが、コロナで 1 年延期になってしまって。それでも普段は会うことのない各事業のメンバーや指導員が⼀堂に会して、「私たちの会社ってこんなに⼤きくなったんだ!」という驚きや喜びをみんなが実感できたと思います。フルコース料理が出るようなホテル会場だったので、何⽇も前から「何着ていこう?」なんてわくわくしている⼈もいましたよ。
原⼀緒にはたらくメンバーと、おしゃれをして出かけられてうれしかったという声が多かったですね。その式典で初期メンバーの代表挨拶があったのですが、10年間を振り返りながら⽀えてくれた⽅々への感謝やお客様への想いを伝えてくれ、設⽴当初からここにいる私なんかは思わず泣けてしまいました。
寺﨑会社が急速に⼤きくなることで、メンバーの中には「⾃分の知っていた世界と違う」と感じ、悩む⽅もいらっしゃいます。それでも創業初期にいたメンバーたちは、今も全員活躍中! 離職率の低さは、私たちの特徴の⼀つかもしれません。
原おそらくそれは、会社が成⻑しても「個の尊重」という私たちの基本的な部分が変わっていないからでしょう。⼀⼈ひとりのメンバーに愛情を持ち、指導員たちも、彼らが彼らなりに成⻑しながらはたらけることを第⼀に考えています。会社の成⻑に、息切れしながらでもついて来いと⾔うわけではありません。個々ができることを増やしながら、みんなで成⻑していくことが理想です。
会社規模が⼤きくなるほど、成⻑のチャンスは広がっていく。
寺﨑個⼈の成⻑という点では、少し前に⼈事制度を改定し、メンバーと指導者の枠を取り払った等級制に変更しました。それによって、障害のある⼈でも、ゆくゆくは指導者を⽬指せるようになったのです。そうしたキャリア⽬標があることで、はたらくモチベーションが⾼まるメンバーも多いと思います。
原障害のある⼈は、「教えられる/やってもらう」⽴場に⽴つことが多いものです。だからこそ、誰かに教える、指導するという側に⽴つ機会をつくることが必要ですし、その経験が本⼈にとっての成⻑の実感になるのだと思いますね。
寺﨑この先の10年に向け、事業の中⾝やはたらく仕組みはこれからも変わっていくでしょう。でも先ほど原さんが話したように、我々がすべきは「障害のある⼈たちを正社員として⻑く採⽤し、できることを少しずつ増やし、⾃分の価値を⾼めていくサポートする」こと。それは今後も変わりません。
原そうですね。そして会社が拡⼤している分、“できること”の幅はこれからさらに広がっていくと思います。パーソルエクセルアソシエイツは、成⻑できるチャンスが多く、成⻑の楽しさをしっかり感じられる会社です。しかも⼀⼈で感じるだけなく、仲間と⼀緒に。この良さとやりがいを、これからも守り続けていきたいと思います。