パーソルダイバースは、パーソルグループの特例子会社として、1,000名以上の障害のある社員が活躍している職場です。事務系業務や、農業を中心とした地域連携事業など、さまざまな分野で力を発揮しています。
今回は、長年大手人材派遣会社に勤めた後、障害者支援への強い思いからパーソルダイバースに転職し、支援員として活躍している山梨恭平さんに、パーソルダイバースならではの職場の魅力や、支援員としての考えについてお話を伺いました。

※本記事は2022年10月に実施したインタビューをもとに執筆しています。

パーソルダイバース株式会社

受託サービス統括本部 受託サービス第2本部
神奈川事業部 よこはま夢工房_長者町グループ マネジャー
山梨 恭平

妻の支援員としての姿に触れ、障害者支援の世界へ

前職では、大手人材派遣会社で約25年にわたり、コスト削減や生産性向上を追求する仕事に携わっていました。しかし、「65歳までこのままで良いのか」と考えるようになり、もっとやりがいのある仕事に挑戦したいという気持ちが湧き上がりました。

そんな私に転機をもたらしたのが、社会福祉法人で支援員としてはたらく妻の存在です。妻が障害者の方々と共にはたらき、その成長を支えている話を聞くうちに、「自分も障害者支援に関わりたい」と強く思うようになりました。日常生活では気づきにくい障害者の課題や努力を知り、「誰かの役に立つ仕事がしたい」と感じたのが、パーソルダイバースへ入社した理由です。

入社後に感じたギャップ:効率よりも笑顔を大切に

パーソルダイバースに入社してまず驚いたのは、職場にあふれる笑顔の多さです。以前勤めていた会社と比べ、時間の流れ方がゆったりとしており、その中でもメンバーが一生懸命に仕事に取り組む姿が印象的でした。以前の職場での仕事の進め方や制度との違いに戸惑い、大変なこともありましたが、社員の真剣さと素直さに触れるたびに、自分も自然と笑顔になり、精神的にも心地よい環境だと感じています。

仕事中でも、メンバーが楽しそうに取り組んでいる姿が印象的です。以前の職場では「効率」を重視していましたが、ここでは「笑顔」や「ありがとう」を大切にする文化が根付いています。そんな温かい雰囲気が、メンバー一人ひとりの意欲を引き出しているのだと感じました。

笑顔があふれる職場で学んだ“ありがとう”の力

パーソルダイバースは「ありがとうをかたちに」という思いが、職場全体に浸透しています。メンバーたちは、お客様からの「ありがとう」を集めるために日々努力し、その成果を共有する「GOOD JOB賞」という表彰制度もあります。支援員として、メンバーの頑張りが評価される瞬間に立ち会えることが、大きなやりがいです。

特に印象的だったのは、カフェ運営のメンバーが初めてお客様から直接「ありがとう」と声をかけられたときです。その笑顔を見たとき、「自分が支えた結果がこうして形になったんだ」と実感しました。これからも、メンバーが自信を持ってはたらけるようサポートしていきたいと思っています。

障害ある社員の力を信じ、社会課題の解決に挑む

労働人口が減少するなかで、多様な人材をどう活かすかが重要なテーマになっています。私が担当しているオフィスや工房では、知的障害を中心にさまざまな障害を持ったメンバーが、一生懸命仕事に取り組んでいます。メンバーの純粋でまっすぐな姿に触れると、支援員として自分も頑張らないといけないという気持ちになりますね。

メンバーのポテンシャルを信じ、共に成長することで、社会課題の解決に寄与できると信じています。これからも、「ありがとう」を増やしながら、誰もが活躍できる職場づくりを目指していきたいです。