障害のある方々のはたらく機会や仕組みを生み出し、パーソルグループにおける障害者雇用の拡大に貢献してきた特例子会社パーソルダイバース。そこではたらく「人」にフォーカスし、それぞれの視点や考え方についてお話しするシリーズの第2回をお届けします。

山梨 恭平

パーソルダイバース株式会社
東京事業部 事業本部
オフィスサービスセンター マネジャー

障害者就労支援に携わる妻の話を聞くうちに……

パーソルダイバースのオフィスサービスセンターでは、グループ会社向けにオフィス清掃や事務作業の代行、カフェ運営、マッサージサービスなどを提供しています。私はその部署の人・業務・コストを管理するマネジャーとして、2021年8月からはたらいています。

その前は、パーソルとは別の大手人材派遣会社に25年近く勤めていました。そこでは特に障害者雇用に関わっておらず、生産性向上からコスト削減を中心に営利を追求する毎日。それはそれで楽しかったのですが、単純に言うと飽きてしまって。65歳まであと20年か……と考えたとき、より自分が興味のある仕事にチャンレンジしたいと思い転職活動に踏み切りました。

障害者雇用に関わる仕事を選んだのは、社会福祉法人で(障害者の)就労支援をしていた妻の影響によるところが大きいです。のほほんと日常生活を送っているだけだと、世の中の多様性、また日常生活や社会制約に制限を受ける障害者の方々が懸命にはたらいていることになかなか気づけません。妻から障害のある方々が活躍をしている話を聞くうちに、「面白そうだな、私も携わりたい。障害者と一緒にはたらきたい」と思うようになりました。

社内の笑顔の多さに自分も思わず前向きになる

実際に入社した後、障害者とはたらくことに対して大変だと思ったことは正直ありません。障害に関わる書籍を読んでいたことに加え、妻からもさまざまな話を聞いていたことで、トラブルが起こっても冷静に対応できるのかもしれませんね。それよりも、前にいた会社との企業文化の違いや仕事の進め方、制度に慣れる方が大変でした。

パーソルダイバースで何より驚いたのは、笑顔の多さです。時間の流れ方も一般的な企業に比べてゆったりしていますが、その中でもメンバーが本当に真面目に仕事に取組みながら、一生懸命にはたらいている。そんな姿を見ると自分自身もポジティブな気持ちになって自然に笑みがこぼれますし、精神衛生上とても良い職場だと考えています。

パーソルサンクス(当時)のビジョンである“「ありがとう」をかたちに。”という言葉も、社内に非常に浸透しています。メンバーは、純粋にお客様からの「ありがとう」を集めるために日々がんばってくれています。そのがんばりに目を向け、自らの努力や工夫改善をすることで大きな成果を出してくれたメンバーを全社で表彰する機会(GOOD JOB賞)が定期的にあることも素晴らしいですよね。

メンバーの力を引き出し社会課題の解決につなげたい

パーソルダイバースでは知的障害を中心に、さまざまな障害をもった方がはたらいているのですが、純粋で真っ直ぐなメンバーが多く、適切な言い方かはわかりませんが素直でかわいい仲間だと思っています。そんなメンバーと共に成長しながら、今以上にパーソルグループに貢献したいという思いが強いですね。

自分たちの仕事(がんばり)が誰を笑顔にしているのかを考える。そして、もっと笑顔になってもらうためにできることは何かを考える。シンプルですが、お客様(グループ各社)のニーズをしっかり掴みながら、メンバー・指導スタッフが一丸となってサービス品質の向上を目指し、もっと多くの『ありがとう』を集めたいと考えています。

また、日本の労働人口が減り続けるなか、多様な人のマンパワーをどう活かすかを考えることも必要ですね。障害者の可能性を最大限に信じ、新たなチャレンジを続けることで社会課題の解決につなげたいと大きな希望をもってはたらいています。