創業10周年を迎え、事業規模がますます拡⼤している特例⼦会社パーソルエクセルアソシエイツ。実際のはたらく現場はどう変わり、そこではたらく⼈たちはどんなことを感じているのでしょうか? With編集部のスタッフが、⼤阪市内の⼯房を訪ねました。
尾下 ⿇⾐
パーソルエクセルアソシエイツ株式会社
パティスリー事業部 リーダー
打越 恵
パーソルエクセルアソシエイツ株式会社
パティスリー事業部
5階建のビルがまるごと⼯房に!
⼤阪市内、なんばからほど近い⼤通り沿いを歩いていると、ふと漂ってくる⽢いにおい……。⾒上げた先にある5階建てのビルが、パーソルエクセルアソシエイツのパティスリー事業部が運営する「ぺあ⼯房」です。
パティスリー事業が始まったのは2012年。お寿司屋さんだった 2 階建ての建物を借り、数名でパンとクッキーの製造・販売からスタートしました。その後、パウンドケーキやアップルパイなどさまざまな焼き菓⼦に挑戦。事業の拡⼤にあわせ製造機器の導⼊や⼯房移転を経て、2022年3⽉に現在の⼯房へ移りました。1⽇で最⼤約12,000枚ものクッキーを製造し、グループ会社内のノベルティや販促ギフトとしても⼈気です。
建物の中はすっきりと整理され、ガラス張りの通路から製造⼯程が⾒学できるようになっています。⼯程ごとに分かれてお菓⼦づくりに打ち込む姿は、みなさんプロそのもの! 建物内には製造室のほか、検品・梱包室、洗濯室、執務室、休憩室、さらに畳でゴロンと横になれる部屋まで完備。
清掃スタッフの⽅々がビル内を⼩まめに掃除し、気持ちよくはたらける環境が整えられています。館内の⾒学後、製造チームのリーダーを務める尾下さんとメンバーの打越さんにお話を伺いました。
みんなプロ意識があり、メリハリを持ってはたらく現場です。
尾下さんは、今年の4⽉から製造チームのリーダーになりました。製造部メンバー24名と指導者4名のスケジュール管理や作業の割り振りなどを考え、みんなが効率よく安全にはたらけるようマネージメントしています。
尾下 製菓の専⾨学校を卒業した後、しばらくホテルではたらき、その後パーソルエクセルアソシエイツに⼊社しました。⾼校⽣の時に養護学校の交流委員をした経験があって、好きなお菓⼦づくりと興味のある障害者⽀援が両⽅できることに魅⼒を感じたのです。最初はもっとこぢんまりとした、和気あいあいとした⼯房をイメージしていたんですが、実際に⼊社すると「きちっとした会社だなぁ」とびっくり(笑)。リーダーになって⾃分専⽤のPCや名刺も持つようになり、責任感も増えました。
編集部 これまではたらいた製菓の現場とは、やはり違いがありますか?
尾下 ⾃分の思っていることがメンバーにうまく伝わらなかったり、注意しようとすると相⼿が怒られると思って⽿を塞いでしまったりすることはあります。でも、それはこちらの教え⽅次第。バシッとメリハリを持ってはたらいているメンバーばかりなので、伝え⽅さえ変えれば理解してしっかり動いてくれます。焼成など危険な作業もあるので厳しく注意することも多いのですが、それを乗り越えてメンバーができなかったことができるようになると、こちらもうれしいです。
編集部 ぺあ⼯房のやりがいはどんなところにありますか?
尾下 1から全部⾃分たちで作っていくので、達成感を得やすい仕事だと思います。⼤切にしているのはチームワーク。
作業は基本的に⼆⼈⼀組⾏うので、必然的にコミュニケーションも増えていきます。お客様から「美味しかったよ」という反応やお⼿紙が来るのもうれしいですね。とにかくみんなお菓⼦が⼤好きで、お互いに配慮をしながらプロ意識を持ってはたらいているので、やる気さえあればきっと楽しくはたらける場所だと思います!
好きなことを仕事にできて、苦⼿なコミュニケーションも克服中。
メンバーを代表してお話をしてくれたのは、⼊社6年⽬の打越さんです。⾼校卒業後、職業訓練校で1年間パンづくりと製菓を学び、ぺあ⼯房に⼊社しました。
打越 ⼩さいときから料理やパンをつくるのが⼤好きでした。毎⽇お菓⼦の⾹りに囲まれて、試作品の試⾷をするときも全部美味しくて幸せになります。好きなことをプロとして本格的に仕事にできたことがうれしいです。
編集部 はたらき始めて、⾃分が変わったな、成⻑したなと感じることはありますか?
打越 もともと⼈と話すのがだいぶ苦⼿なのですが、作業の前後は必ず“報連相”をするようになりました。今もまだ苦⼿意識がありますが、わからないことなどはすぐに聞いて解決しています。あと、体⼒がつきました。お菓⼦づくりは重たいミキサーボールを扱うなど⼒が要る仕事です。それがきつくて、⼊社初⽇に「休みます」と宣⾔したほどでしたが、今は通院以外に休むことはありません。
編集部 今後の⽬標などはありますか?
打越 ⼊社して6年経ち、後輩たちに指導する機会が増えました。いつも周りを気にかけてよく⾒るようにしているのですが、気になることがあっても気を遣ってお願いできず、つい⾃分でやってしまうことがあります。なので、もっと適切に指⽰が出せるようになりたいです。良かれと思ってやったことが裏⽬に出ることもあるので……。また、絵を描くことも得意なので、いつかクッキーに絵柄をつけるフードプリンター⽤の図案も描けたらと思います。
新商品も随時開発中!さらに多くの⼈に美味しい笑顔を
「最初はもっと⼩さい⼯房だったのに、短い間に⼈数も商品もぐっと増えてびっくり」と⼝をそろえる尾下さんと打越さん。発送⽤に梱包された焼き菓⼦の量を⾒るたび、「こんなに頼んでもらえるなんて」とうれしくなると⾔います。
今は新商品のフィナンシェに加え、チョコレート製造にも取り組んでいるところ。事業が⼤きくなる中で、それぞれ⽬標を持ちながら、いきいきとはたらく姿が印象的でした。メンバーと指導者の垣根もなく、プロ同⼠として、そして仲間として、⼀緒にはたらける職場であることが垣間⾒られました。
新社屋に移って約半年。これから⼯房でどんな商品が⽣み出されていくのか、グループのみなさんがきっと楽しみにしていることでしょう。