パーソルは2025年12月3.4日、世界初開催となる、障害者インクルージョンに関する国際サミット「SYNC25アカウンタビリティ・サミット」にスポンサーとして協賛しました。グローバルで活動する企業経営者らが集まるサミットで、パーソルが掲げる障害者雇用の取り組みを紹介しました。

この記事では、SYNC25での内容と、パーソルグループの考える「障害者インクルージョン推進」の取り組みを紹介します。

世界初、障害者のインクルージョンをグローバルで推進「SYNC25」

今回パーソルグループが協賛したSYNC25とは、障害者の排除をなくすために協力する500以上の企業やパートナーからなる国際組織 Valuable 500と日本財団、日本経済新聞社が共催する障害者のインクルージョンに関する世界初のアカウンタビリティ・サミットです。
イベントは、Valuable 500に加盟する最高経営責任者(CEO)、経営幹部、次世代リーダー、そして世界中の障害者コミュニティの代表者が一堂に会し、進捗状況を振り返り、アジェンダを設定し、世界人口の5人に1人を占める障害者のインクルージョンを加速することを目的としています。

パーソルグループはValuable 500に加盟していて、今回の協賛となりました。Valuable 500とは、障害者の活躍推進に取り組む国際イニシアティブで、2019年の世界経済フォーラム年次総会において発足し、障害者が社会、ビジネス、経済における潜在的な価値を発揮できるような改革を、ビジネスリーダーが起こすことを目的とした取り組みです。現在、500以上の企業やパートナーが加盟しています。

パーソルグループがValuable 500に参画した理由について、パーソルグループの特例子会社・パーソルダイバースの渡部 広和社長は「パーソルグループが障害者雇用をはじめとする多様性を尊重した社会づくりに向け、グローバルな視点で行動する決意の表れです」と力強く語っています。

世界初開催となるSYNC25では、パーソルグループはブースを出展。障害者雇用に関するデータや取り組み、パーソルダイバースで製造しているオリジナルクッキー、シルク石鹸、シルクハンカチなどの展示を行いました。 また、パーソルグループのCHRO(最高人事責任者)の大場竜佳が、「人的資本経営におけるDEI」のセッションに登壇し、パーソルが推進する障害者インクルージョン推進の理念や取り組みを紹介しました。

「障害の有無を超えてはたらける社会へ」パーソルが取り組む障害者雇用

パーソルグループでは、障害者雇用を経営の重要テーマとしていること、精神障害者の採用は年間300名以上で退職率は約5%と低いこと。また、リーダー職以上(管理職含む)の3分の1が障害当事者というキャリアパスも整備されています。これらを実現させている重層的なフォロー体制や業務標準化、評価制度の充実などについて一つひとつ大場より説明します。

害者雇用はDEIにおける経営の重要テーマ。年間5,000人の雇用を創出

パーソルグループでは中期経営計画2026の重要課題の一つとして「多様な人材の活躍」を掲げ、DEIを経営における重要な要素として位置づけ、障害者雇用も注力しています。

パーソルグループの特例子会社である、パーソルダイバースやパーソルエクセルアソシエイツでの自社採用。また、人材紹介サービスや就労移行支援事業を通じて、年間5000人の障害者雇用を創出しています。大きな特徴として、パーソルダイバースにおいては、特に精神障害者の雇用に力を入れていて、実際に当事者社員が数多く活躍。実にリーダー職の3分の1が当事者社員。そして退職率は5%という高い安定率を保っています。

精神障害、発達障害者の圧倒的な採用数と高い定着率

上記の結果を導いている要因は主に3つあります。「重層的なフォロー」「業務の標準化」「賞賛する文化」です。

「重層的なフォロー」は、上長のライン管理者とは別に横串で「定着支援員」を配置しています。1人当たり50人程度の障害者を担当し、問題が発生したときの早期発見・対処に繋げます。支援員は必ずしもカウンセラーなどの資格保持者ではなく「人と向き合うこと」を重視している側面もあります。

「業務の標準化」は精神障害者の持つ特性との親和性が高い「定例反復型業務」の工程を細分化し、マニュアルを作成しています。業務を細分化することで作業がシンプルになり、短期記憶が弱いと言われる、発達障害の社員でも、取り組みやすい形式にすることで、メンタル面や勤怠の安定に繋げています。

「賞賛する文化」は、貢献度の高い従業員に対する全社表彰のほか、部門単位で半期・月次の表彰制度を設けています。表彰されることで、仕事へ自信と、さらなる成長意欲を促進させています。また、5年、10年区切りでの勤続表彰があることも特徴の一つです。

障害者の活躍が農福連携や地域振興に貢献

そして、パーソルグループもう一つの特徴が、「援農」への障害者登用です。援農とは、農業の人材不足を支援するため、都市住民などが農家を手伝う活動です。現場での指示や安全管理、進捗管理を担当する指導スタッフがサポートしながら、畑や温室での除草や収穫物の袋の作成などを担っています。障害者雇用というだけでなく、農家にとっては人手不足の解消につながることが大きなメリットになっています。

特に高齢化による人手不足が深刻化している養蚕業。世界文化遺産の富岡製糸場で知られる群馬県富岡市でも養蚕農家の減少は著しく、ここではパーソルダイバースが富岡市に拠点を構え、

養蚕事業を営むことで伝統産業の保護を図るとともに、障害者の新たな職域開発を目指しています。

富岡シルクの2割強を同社で精算するだけでなく、シルクエキスを抽出したせっけんや和紙を原料にしたしおりやうちわなどの特産品も制作しています。

このように、様々な取り組みをしていますが、一方でグループの取り組みは、まだ道半ばです。障害者の方々が活躍できる裾野をさらに広げていきたいと考えています。

世界初、障害者のインクルージョンをグローバルで推進「SYNC25」

会場脇のブースでは、パーソルグループの障害者雇用に関するデータや、特例子会社パーソルダイバースで製造されているクッキー、シルク石鹸、シルクハンカチなども展示しました。国内外を問わず企業の役員や採用担当者が興味深く、パーソルの取り組みや障害者社員が作るクッキーなどを興味深くのぞいていました。

中でも株式会社ヘラルボニー(代表取締役Co-CEO:松田 崇弥、松田 文登、以下ヘラルボニー)と協働し、開発したシルクブレンドハンカチーフは注目を集めていました。デザインにはヘラルボニーとライセンス契約を結ぶ作家の作品をあしらい、両社の想いが重なって生まれた取り組みを通じて、誰もが自分らしく輝ける社会の実現を目指しているものです。「障害のある方の新たな活躍機会をさらに広げていきたい」という両社の共通の想いが込められたこちらの製品は、パーソルグループのノベルティとして活用されるほか、Merci Cocon & Caféのshopや富岡製糸場内 富岡シルクギャラリーなどでも数量限定で販売しています。